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新健康百話

日野原重明先生の健康法とスピリチュアリティ
No001h (2017/09/15)
 当センターの顧問をしていただいていた日野原重明先生は1911年生まれで、100歳を過ぎても「生涯現役」として幅広く活動されていましたが、2017年7月18日、105歳で亡くなられました。専門は内科学ですが、成人病と呼ばれていた脳卒中、心臓病などを「生活習慣病」と呼んで病気の予防につなげようと 1978年から主張し続け、名称を定着させられたことでも知られています。
 先生は日本医学教育学会と日本総合診療医学会の顧問をされており、私は両学会の役員をしていた関係で先生の講演を何回も聴いたり、懇親会で直接お話を伺う機会もあって雲の上の人でない親しさを感じていました。
 日野原先生の健康法は特別なものではありません。1日5時間の睡眠で、朝からお寝すみになるまで分刻みで活動されている中で実践されているものばかりです。
★食事
 朝食はコーヒー、ジュース、ミルク、オリーブ油を摂取され、昼食はミルクとクッキー2個だけです。夕食は茶碗半分ほどのご飯、たっぷりの野菜、それにヒレ肉か魚で1日1300キロ・カロリーに制限されています。
★運動は「大股で素早く歩く」のがコツ
 歩くことはとっても大切で、コツは「大股で素早く歩く」こと。10キログラムくらいの大きな鞄を両手に持ってです。病院の二階か三階くらいまでなら、なるべくエレベーターを使わず、しかも階段を一段おきに上がると言われます。
★全身の筋力アップにはスクワットが最適
 運動で筋力をつける場合、下半身の鍛錬が重要であり、それには「スクワット」が最適。椅子に座って、手を使わずに立ったり座ったりを10回ほど繰り返すだけでよいのです。
★息を吐ききる腹式呼吸
 吸う息と吐く息は1:2が基本。吐ききると腹式呼吸が簡単にできる。新鮮な空気がたくさん身体に取り込め細胞を若返らせることができる。
★日野原先生の基礎代謝と日常活動
 基礎代謝は先生が生きていかれるのに最小限必要なカロリーですが、1200 キロ・カロリーです。ところが、1日に摂られる食事のカロリーとほとんど変わらないのです。これでは先生の頭脳活動や運動が保たれない計算です。
 私はかねてから、このことを不思議に感じていましたので、懇親会の席で思い切って先生に訊ねました。先生の答えは、「ボクは太陽から直接エネルギーを得ているから」でした。このことは数多い先生の著書や講演録にも載っていないと思います。
 私なりに考えますと、これはスピリットであり、「生きていく気力を生じさせるもの。精神的エネルギーの根元となるもので、東洋的なある種の「気」ともいえるものではないかと考えています。
★日野原先生のスピリチュアリティ
 先生ご自身はスピリットに関連して、次のように言われています。
『人間は老化を避けることはできませんが、体を使いつづけてダメにしないことはできます。老いは、衰弱することではなく成熟することです。健やかな老人であるためには気力(スピリット)のある生き方をしなければなりません。
 肉体は遅かれ早かれ滅びるものです。しかし、その人が学んだことを次の世代に伝えれば、その言葉や行いはいつまでも生き続けます。そうして、私たちの生は永遠に連続するのではないでしょうか。』
TI
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